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近視の進行を抑える点眼薬『マイオピン』

 

常滑眼科クリニックでは、マイオピン(0.01%アトロピン)という点眼薬による、小児期の近視進行を抑える治療を行っております。

治療の対象となる方

1. 6歳~12歳までの中程度(-6D)以下の近視の方。
2. 3ヶ月に1回定期的な通院が可能な方。

治療に関しての注意点

1. 点眼薬1本(5㎖)は両眼用で1ヶ月間の使いきりです。
2. 点眼薬のみの受け取りは出来ません。必ず診察が必要です。
3. 3ヶ月に1回必ず検査と診察が必要です。診察時に点眼薬を回収しますので忘れずにお持ち
   ください。
4. マイオピンは近視の症状を有しているお子様(6歳から治療可能)への処方が推薦されてお
   り、処方の際は最低2年間使用を継続することをおすすめします。
5. 保険適用外(自費診療)となるため保険診療と同日に処方が出来ません。
   後日点眼薬を処方します。

治療費用
この治療は保険適用外です。健康保険や医療費助成金制度は適応されません。 
よくあるご質問

Q1. どれくらいの期間、治療を継続したらいいのでしょうか?

A. 全員に効果があるわけではありません。
まず2年間は治療を継続して頂き、効果をみるというのが望ましいと考えています。

Q2. 点眼を中止するとどうなりますか?

A. シンガポールの研究では、2年間治療を継続し、その後点眼を中止して経過を観察しています。その結果をみますと、濃度の高いアトロピンを点眼した群ほど、中止したあとに近視が大きく進行するという結果になっています。つまり濃度の高い群ほど、戻り(リバウンド)も大きくなるということです。0.01%の群は最も戻りが小さく、その面からも臨床的には推奨できる濃度と考えられます。

Q3. 視力は回復しますか?

A. 基本的には近視が進まないようにする治療であり、視力を回復する治療ではありません。しかし、中には視力が回復する方もみえます。ただ、視力の回復効果が長期的に持続するかどうかに関しては未知であります。基本的には近視の進行を防止し、視力が悪くならないようにするための治療とご理解ください。

Q4. 副作用はどんなことがありますか?

A. 点眼後7~8時間ぐらいまぶしさを感じたり、ぼやけることがありますが、必ず就寝前に点眼して頂ければ、翌日の生活には特に問題ありません。まれに結膜アレルギーが起こることがございますが、副作用がほぼ皆無の良好な近視抑制用点眼液と言われています。

Q5. 全身への影響はありますか?

A. 現在のところ報告されておりません。

Q6. オルソケラトロジーとの併用は可能ですか

A. 可能です。マイオピンをさして、5分以上時間をあけてからオルソレンズを装用してください。

Q7. 子供が12歳を過ぎているのですが、治療を受けることは可能ですか?

A. 可能です。現在までにされている報告は6~12歳を対象にしたものですので、臨床的なデータがありません。しかし、12歳を超えても近視は進行しますし、低濃度アトロピン点眼は近視の進行を抑える可能性があります。治療を希望される場合には御相談ください。

Q8. 効果がない方もおられますか?

A. 残念なから、効果が出にくい場合もあることが報告されています。まず2年間は治療を継続して頂き、効果をみるというのが望ましいと考えています。

Q9. メガネやコンタクトレンズとの併用は可能ですか?

A. 可能です。コンタクトレンズは外した後に点眼して下さい。

Q10. 保険適用外なのはなぜですか?

A. 日本で認可されていない点眼薬であるからです。多くの大学病院で研究が進められていますが、保険診療の対象に至るまでの有効性を示すデータがまだ報告されていません。シンガポール国立大学の臨床試験では近視抑制効果が証明されています。

 

あくまでも近視が進まないようにするのが目的の治療です。この治療によって視力が回復するわけではありません。


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